洋食和食の意外に知らなかったマナー、結婚式での今どきのご祝儀相場なども把握しておきたい。
作法とは心ありきの礼儀。
洋食テーブルマナー
■ナプキンを広げるタイミング
最初の悩みどころは、テーブルに置かれているナプキンをどのタイミングで広げるかですね。
着席後、すぐにナプキンを太ももに広げたくなりますが、正式にはドリンクや水が届けられた時です。二つ折りにして折り目を自分の方に向けて置き、口を拭く際はナプキンの内側の端を使います。
席を立つ際の置き場所
・中座時:真ん中をつまんで椅子の上、または二つ折りにして背もたれに乗せます。
・食後: 退席の際にナプキンをきちんと畳むのは料理が美味しくなかったという合図ですから、
軽く畳んだナプキンをテーブルの上に置きます。
■デザートとコーヒー
・デザート 複数あれば味の薄いものから食べ、アイスクリームは一番先溶ける前に、フルーツは最後まで残しておくとお皿が色彩豊かになります。
・コーヒー 角砂糖はスプーンに乗せて静かに入れ、砂糖やミルクを入れたらスプーンはぐるぐる回し過ぎず2~3回ほどにします。ソーサーを持たずにカップだけを持ちます。
和食マナー
日頃から和食のマナーを心掛ける
普段の食事が日本食という慣れがあるゆえに、いつもの癖がつい食事に現れがちです。
箸の使い方で育ちが分かると言われており、食べ方でもがっかりされてしまうかもしれません。
高級店に招待されたり接待する機会には、洗練された立ち居振る舞いができるよう、日頃から和食のマナーを実践し、ぜひ身に付けておきたいものです。
■箸(はし)
はしの持ち方
1.右手で箸の真ん中を上から掴んで持ち上げ、
2.次に左手で下から箸を支えて、右手に持ち替える
置く時
1.右手で持っている箸を左手で下から支え、
2.右手で箸の真ん中を上から持ち、箸置きに置く
■お椀の持ち方
1.両手で茶碗の下を持ちあげ、
2.親指で茶碗の上部を押さえ、左手の薬指と小指で茶碗の下を支える
ここでお箸を取ります
3.右手でお箸の真ん中を上から掴み、左手の小指と薬指の間に箸の先端を入れる
右手を滑らせるように持つ
■お椀の蓋(ふた)
目上の方がいらっしゃれば、目上の方が開けたのを待って蓋を取る。
左手で椀を押さえ、右手で蓋を開けます。
1.お椀の上で蓋を縦にして、内側についた水滴を椀に落とす
2.蓋の内側を上向きにして、お椀の右側に置く
・お箸を持つ前に、初めは汁だけ一口頂き、その後マナーに則りお箸を持つ。汁と実は交互に頂く。
魚の骨など食べかすは蓋に乗せておき、食べ終えたら食べかすをお椀の中に入れ、蓋を乗せる。
※裏返しのまま蓋を閉めると器を傷めてしまうので、料理が出てきた時の状態にする。
■箸使いのマナー
・割りばしの割り方:
箸の分かれる方向を左にして、右手で箸の上、左手で箸の下を掴んで上下に割る。
・移り箸:
和食は一品ずつ頂く。一度お箸をつけた料理を食べ終えてから次の料理に移る。
・渡し箸:
お箸は必ず箸置きを使う。箸を器に乗せ置かない。
・かき箸:
ご飯など器に口をつけたままお箸でかきこまない。
・探り箸:
手前や端から頂く。奥から箸を付ければ盛り付けを崩す、探り箸となる。
・刺し箸:
掴みにくいからと、煮物の芋などに箸を突き刺さない。
結婚式での基本マナー
礼儀やマナーを知らないと自分が恥ずかしいだけでなく、招待してくれた新郎新婦に気まずい思いをさせてしまうかもしれません。
■結婚式:ドレスのタブー
神聖な場にふさわしく肌の露出が多すぎない服装を選ぶ必要があります。
キャミソールタイプやノースリーブタイプのドレス、ミニスカートは露出が多くなるため、結婚式では避ける方が賢明です。着用される場合はボレロなどを羽織りましょう。
■披露宴:ドレスのタブー
・花嫁と同じ白(白は花嫁の色)
・毛皮やヘビ皮等(殺生を意味する)
・つま先が見えるオープントゥやミュール(カジュアルすぎる)
■披露宴:アクセサリー
・昼間は「光り物」を避ける(パールはおすすめ)
・夜は華やかな雰囲気のもの(パール、クリスタル、ゴールド)
男性は一般的にブラックスーツ。または濃い色目のグレーやネイビーのダークスーツ。
ワイシャツは白、襟はボタンダウンはカジュアルとなり避けるのがベター。
ネクタイはシルバー系が人気。
■結婚式のご祝儀相場
お互いの関係性もありますが、友人は3万円、会社の同僚3万円、上司なら5万円、夫婦5万円が相場であり、ご祝儀は奇数がよいとされています。
ご祝儀は「慶事を待っていた、前もって用意しておいた」という意味で、出来れば「※新札またはピン札」で包むのが良いでしょう。
(※新札:銀行で直接もらう未使用のお札。ピン札:釣りでもらう折り目のないお札。)
■座席でのマナー
・バッグは椅子の背、または膝の上に置く。床面に置かない。
・着席する際には、同じテーブルの出席者への会釈を心掛ける。
友人同士だけでなく同じテーブルの方へ自己紹介や会話する様にしたいものです。
・慶事におけるパーティーで、お酒は酔うほど飲むのはマナー違反です。
自分のマナーや礼儀は、新郎新婦の評判に影響する場合があると意識しましょう。